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Qi2とは?急速ワイヤレス充電これだけ読めばOK

置くだけ、ピタッと吸着、静かに最大15W。
Qi2(チー・ツー)は、iPhoneも一部Androidも使える“次世代の共通規格”です。

ワイヤレス充電について

2008年12月17日、ワイヤレスパワーコンソーシアム(Wireless Power Consortium、以下WPC)が設立されました。2010年7月には、磁気誘導方式の標準規格「Qi」が策定され、5W以下のモバイル端末向けの基準が定められました。

Qi規格の初期代表製品には、Nokia Lumia 920、Nokia Lumia 820、Google Nexus 4 などがあります。当時のNokia Lumiaの広告では、スマートフォンを机に置くだけで充電できる様子が印象的に描かれており、今でも鮮明に記憶しています。

Qi2について

  • Qi:みんなが使える“共通コンセント”のような規格(位置合わせは自力)。
  • MagSafe(Made for MagSafe 認証):Appleの認証プログラム。磁気吸着と周辺アクセサリのエコシステム。
  • Qi2:WPCの最新規格。磁気アライメントや安全要件を強化し、iPhoneも一部Androidも快適に。

Qi2は現在のワイヤレス充電における最新の標準規格です。従来のQi1規格と比較して、特に大きな進化点は以下の通りです。

  1. iPhone製品が最大15Wの充電出力に対応
  2. Appleとの技術提携により、MagSafeの磁気吸着アライメント機能が追加

Qi2と「Made for MagSafe」の違い

Qi2はMagSafeのすべての機能定義を包含しており、Android端末への充電も可能です。
ちなみに「Made for MagSafe」の認証費用は非常に高額であるため、その認証を取得した製品の価格も必然的に高くなっています。

体験項目認証なし(汎用品)Qi認証ありQi2認証ありMade for MagSafe
置きやすさ手探りで位置合わせ手探りで位置合わせ磁気吸着で自動的に最適位置磁気吸着で自動的に最適位置
充電の安定ずれて中断しがち連続して安定充電最大15W連続して安定充電最大15W連続して安定充電
安全性不明確異物検出(FOD)/ 温度制御異物検出(FOD)/ 温度制御異物検出(FOD)/ 温度制御
互換性端末により相性差iPhone & 一部AndroidiPhone & 一部AndroidiPhoneだけ

3つの核心メリット

  • 磁気アライメントでズレない:置くだけで最適位置にピタッ。効率よく充電できます。
  • かしこい温度・電力管理:夜間も静かで安心。電池寿命をいたわる設計。
  • クロスプラットフォーム:iPhoneは最大15Wに対応(iOS 17.4以降必要、システム制御あり)。一部AndroidもQi2で快適充電。

機種対応表

端末充電磁気吸着備考
iPhone 13–16✅(内蔵マグネット)最大15W(状況により自動調整)
iPhone SEシリーズ/16e⚠️(16e内蔵マグネットなし)最大7.5W(状況により自動調整)
iPhone 12 mini/13 mini✅(内蔵マグネット)最大12W(状況により自動調整)
Qi2対応Android端末により磁気吸着・高速化に対応する機種あり
Qi対応の端末5–10W程度の標準充電
金属リング/カード同梱⚠️影響あり外してご利用ください

ケースが3mm超や金属内蔵だと速度が落ちることがあります。


ずっと15Wを提供できない?なぜ?

スマートフォンとワイヤレス充電器が接続されると、まず充電器内の認証チップと「ハンドシェイク」を行い、互いに正規のデバイスであることを確認します。

充電器が有効なプロトコルであると確認された後、スマートフォンはシステム上の充電戦略に基づいて充電器に出力を指示します。

Qi2規格では、スマートフォンは最大で15Wの供給を要求できます。しかし実際には、スマートフォンのシステムは充電速度よりも電池寿命の延長を優先し、残量やバッテリーの劣化状況に応じて最適な電力をリクエストします。

もちろん、スマートフォンが要求したからといって充電器がそのまま応じるわけではありません。充電器側も環境温度やスマホが実際に受け取れる電力量を考慮しながら出力を調整しています。


自分の製品が本当にQi2認証を持っているかを確認する方法

  1. すべての正規Qi2製品には固有のQi2認証IDが付与されています。
  2. このIDを利用して、WPCの認証データベース(https://jpsapi.wirelesspowerconsortium.com/products/qi)から検索することが可能です。

安全に関するご案内

Qi2製品には磁石を使用しています。植込み型医療機器(例:ペースメーカー)をご使用の場合は医師の指示や機器の注意事項に従い、安全距離を保ってください。


ちょっと“中の人”話

Qi2は単なるロゴではなく、異物検出・温度制御・出力の動的調整・端末との相互認証など、体験の質と安全性を規格として求めます。
そのため内部の電子部品点数や開発・検証工程が増え、認証の維持コストも加わります。結果として、見えない部分にコストをかけている=「体験の安定さ」に投資している、というわけです。

もっとも直感的に理解できる違いとして、Qi2認証を取得したワイヤレス充電器には、認証のない製品と比べて内部に必要な電子部品が倍近く搭載されている点が挙げられます。

そういうわけ、Qi2製品はQi非認証製品より高価になります。



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